(CNN) 乗客124人を乗せて米ミズーリ州の空港を目指していたサウスウエスト航空の
旅客機が12日、誤って州内の別の空港に着陸するハプニングがあった。
米連邦航空局(FAA)や米国家運輸安全委員会(NTSB)が原因などを調べている。
同機はこの日午後、シカゴのミッドウェー国際空港を出発し、ミズーリ州の
ブランソン空港に向かっていた。
ところが着陸したのは同空港から約11キロ離れたクラーク・ダウンタウン空港だった。
クラーク空港は規模が小さく、滑走路の長さは約1140メートルと、ブランソン空港の
半分程度しかなかった。
このためパイロットは同機が着地すると強くブレーキをかけ、滑走路が終わる
約152メートル手前で機体を停止させた。地元消防局によると、けが人はなかった。
もし滑走路を外れていた場合、空港の外壁を破って幹線道路に突っ込むところだった。
関係者によれば、管制官はブランソン空港への着陸許可を出していたが、パイロットから
連絡を受けて初めて、同機が違う空港に着陸したことを知ったという。
ブランソン空港にはレーダー設備がなく、クラーク空港には管制塔がなかった。
サウスウェスト航空によれば、同機の機長は勤続14年、副操縦士は12年のベテランだった。
2人とも調査結果が出るまで勤務から外された。
パイロットは機内放送でまず「ブランソンへようこそ」と告げ、
数分後に「すみません、間違った空港に着陸しました」と訂正したという。
乗客を降ろすためのタラップはブランソン空港から運んでこなければならず、
乗客はそのまま2時間機内に缶詰めになったという。
この間、パイロットは何度も乗客に謝ったとシーファーさんは話している。
サウスウエスト航空の広報は12日夜の時点で、同機が行き先を誤った理由については
まだ十分な情報がないとコメントした。
http://www.cnn.co.jp/usa/35042426.html