ホンダが12月20日に発売した新型車『ヴェゼル』のハイブリッドモデルには燃費に良い運転をアクセルペダルへの反力で知らせるリアクティブフォースペダル(RFP)と名付けた技術を標準装備している。
RFPはすでにアキュラ『RLX』には採用されているが、日本で販売されているモデルではヴェゼルが初となる。
ヴェゼルの開発責任者を務める本田技術研究所四輪R&Dセンターの板井義春主任研究員は「RFPなど技術は通常高級車から、 例えば日産自動車は『フーガ』に入れているし、我々は北米でRLXから入れて、だんだん採用車種を下げていくものだが、高級車は数が売れない。
しかしヴェゼルは台数がグローバルで稼げるモデルなので採用できた」と明かす。
RFPは「走行シーンや条件に応じてアクセルペダルに反力を発生させることによって、ドライバーに様々なインフォーメーションを与え、実用燃費の向上や雪道での安全運転に寄与する」もので、「(エンジンやトランスミッションなどを燃費優先に制御する)ECONモードと併用することで、社内値では約9%の実用燃費向上が確認されている」という。
その一方でRFPは「ユーザーに訴求できるJC08モード燃費には全く反映されない」のも事実だが、「実際に使って頂いてホンダの車はやはり燃費が良いなと思っていただけるところには間違いなくつながると思う」と板井氏は強調する。
さらに「付随の効果としては、丁度良いところで反力がでるので足をただペダルに載せておけばいい。
ペダルを踏んでいるという感覚がなくなるので、長時間運転しても足首が疲れることが減る」という。
ヴェゼルにはこのほか走行シーンに応じて最適な減衰特性を発揮する振幅感応型ダンパーをフロントに採用している。
このダンパーは「RLXや中国向け『アコード』と部品共用している。
今回ヴェゼルに搭載されたことで実は中国アコードの部品のコストは万単位で下がった」と板井氏は明かした。
http://response.jp/article/2014/01/15/214897.html